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 戦略

パイガオの戦略

 パイガオの勝敗は、親の手との勝負で決まり、High、Low 共に親より上回った手であれば、勝ち、逆に、High、Low 両方とも親より下回れば、負けとなります。それ以外は、引き分けとなります。つまり、どんなに High が大きくても Low が小さかったり、逆に、Low が大きくても、High が小さければ、勝つことはできません。

 ポイントとなるのは、High、Low 2組の分け方です。この、High、Low の組を作る組み合わせこそが、牌九の戦略となります。

例1

 例えば、以下のような手牌だったとします。

 

 これを、


 とセットすると、High は、8、Low は6ということになります。

 また、これを、


 とセットすると、今度は、High、Low ともに7となります。High は1つさがりますが、Low が1つあがります。別の表現をすれば、High の攻撃力は弱まりますが、Low の守備力は強まることになります。勝負によっては、どちらの選択もあり得るでしょう。

例2

 次に難しい手を考えてみましょう。

 

 めまいのするような手牌です。どんなに High を大きくしても、


 これで、High が4、Low が1です。

 このような難しい手では、High を大きく取ったところで勝ち目なしです。Low をできる限り大きく取って、後は祈るのみです。この手牌では Low を最大にしても2までですが、このときに重要なのは、


 このようにしないことです。Low が2ということは、「相手の Low が0か1なら勝てる」と短絡的に考えてはいけません。同じ2の Low であっても、強い2をセットすることで、「相手の Low が0か1か弱い2なら勝てる」とできる、と考えることが重要です。


 このようにセットすれば、同じ Low 2であっても、最強牌である12を含んでいるため、仮に相手の Low が2であったとすれば、負けることはないでしょう。

 このように、牌九の戦略は、ただやみくもに High を大きく取ることだけに専念するのではなく、時には守りに入り、Low をできるだけ大きく取る、ということも忘れてはなりません。

例3

 以下に特殊な例を示します。

 

 これを、


 とセットすると、High が GEE JOON、Low が0となります。この勝負では、High が GEE JOON なので、負けることはありません。ただ、せっかく GEE JOON があっても、Low が0なら、勝つことはないでしょう。High で勝って、Low で負け、間違いなく、引き分けとなるはずです。もちろん、自分がハウスの時や、大勝負に出ている時には、このままで引き分け策をとることもあるでしょう。

 GEE JOON を崩すかどうかについては、それぞれの戦略にもよりますが、


 の様にセットすると、High が9で、Low が7( は3とも6とも数えられるので、ここでは3と数える)となり、勝負としてはおもしろい選択とも考えられます。

 牌九にも、ブラックジャックなどと同様に、かなり複雑ではありますが、手牌の2組の分け方の House way(おすすめの戦法)なるものが存在します。ただ、House way だけに従ってゲームをすれば勝てるというものではありません。ハウスのしぐさや分けるまでの時間などを見極めて、High が高いのか低いのか、Low が高いのか低いのかを予測して、自分の手牌をセットすることが、勝負に勝つための重要な要素なのです。特に、牌九は、プレイヤーがハウスとなるゲームですから、ハウスとなる人の性格などを読みとって、心理戦を戦う感覚が必要なのです。

解説