ダンボネット・システムズ株式会社(東京都中央区・尾崎憲一社長)は、カメラ付携帯で撮影した写真を、細分化し、サーバへ転送、サーバ側で再編成する技術を開発したと発表した。
 ドコモの携帯電話では、一度のデータ転送容量が8Kバイトまでという制約があり、カメラ付携帯で撮影し、iモードを利用してサーバに転送する場合には、今までは同制約内の小さな写真しか転送できなかった。
 同社が今回開発した技術を利用することにより、最近の画素数の大きいカメラ付携帯で撮影した容量の大きな写真データも、サーバに転送することができる。
 利用方法は、同社が開発したiアプリを携帯にダウンロードすることによる。カメラ付携帯で撮影した写真をその場で自動転送する他、あらかじめ撮影し保存されている写真も転送することができる。
 同社は、本技術の開発に合わせ、同社が運営するマイアルバムサービスに、この技術を利用して、カメラ付携帯で撮影した写真を自動的に自分のアルバムに貼り付けられるサービスを今月5日から新サービスとして開始すると発表した。
 マイアルバムサービスは、インターネット上に自分だけのフォトアルバムを作成し、公開したり、メールに添付して写真を送ったり、プリント注文を行ったりできるサービス。1999年12月からサービスしている。現在、登録ユーザ数45万5千人。
 今までのアルバムサービスでは、前述の制約により、カメラ付携帯からの写真転送は、せいぜい待ち受け画面サイズまでだった。今回の新技術により、最近の高画質カメラ付携帯から、撮影した品質そのままで写真を転送することができ、インターネット上での公開や、プリント注文にも十分対応することができるようになる。
 同社は、この技術をOEMやASPとしても提供する。農作物や物流、廃棄物等のトレーサビリティサービスに応用できるとしている。